シェイクスピアのハムレットを読んでみた
こんにちは、hatpoppoです。
今回は、シェイクスピアの「ハムレット」を読み終わったので、その感想などを描いていこうと思います。
読むきっかけ
まず、なぜ読みたいと思ったかですが
きっかけはアニメ「絶園のテンペスト」を見たことにあります。
「絶園のテンペスト」では、作中にシェイクスピアの作品である「ハムレット」や「テンペスト」の内容が頻出し、そこから引用された言葉も多々使われていました。
なので、「絶園のテンペスト」を理解するなら、「ハムレット」や「テンペスト」を読む必要があるのではないか、と思ったりしました。
また、「ハムレット」や「テンペスト」がどんな作品なのかという純粋な興味が湧いてきたので、
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ライトノベルとの違いを痛感…
読み始めて気づきました。
僕が、アニメや映画などの動画作品に強く依存していることが…
箇条書きしてみると、こんな感じです。
- 場面を想像しずらい
- 登場人物の人格をイメージしずらい
- 登場人物達の関係が頭に入りにくい
- 時代が違いすぎて、何を行っているのか分かりにくい
ここで気づきました…
僕は、アニメや映画しかまともに見たことがなく、
テキストがほとんどの作品といえば、ライトノベルぐらいだ…
これらの作品との大きな違いは、やっぱり挿絵がないことですね。
ライトノベルなら、数ページの挿絵があるだけでなく、
初めのページに、キャラクターの絵付き解説などが載っています。
その絵があるだけで、どんな場面でどんなキャラがどんな言動を行なっているのかを
簡単に頭の中でイメージすることができます。
対して、購入した「ハムレット」では、
挿絵は一切なく、絵といえば、表紙とシェイクスピアの肖像画(内容には関係ない)くらい。
なので、初めの数十ページは読み進めるのが難しい状態でした。
しかし、さらに読み進めていくと、自然と頭でイメージできるようになりました。
これは、日本語訳のパターンがようやく掴めてきたからなのですかね。
ここで、シェイクスピアはイギリスの劇作家ということで、作品はもちろん日本語ではないです。
そのため、僕は「ハムレット」をシェイクスピアの本物の戯曲から
読んで、想像して、理解している
ということではなく、
幾多の翻訳家さん達を通して、「ハムレット」という作品を読んでいることになります。
今まで読んでいたライトノベルは、純粋な日本語作品である上に、
文章1つ1つが、読み手によって異なる解釈を得られるという場面は、
ほとんどなかったように感じました。
そういう意味からもライトノベルは、
作者が表現したい世界を、読み手に、
分かりやすく、かつ直接、話の内容を伝えることができるものだからこそ、読みやすかったんだなと実感することができました。
「ハムレット」を読んでみて
アニメ「絶園のテンペスト」をみた後で、実際に「ハムレット」を読んでみると、
アニメで出てきた、あのかっこいいセリフが次々と出てきて、
とても気分が高揚しました。
「天と地の間には哲学などでは計り知れないことが山ほどあるんだ。」
「ハムレット」第一幕第五場より
これは、奇妙な態度を連続して行い続けるハムレットに対して、親友のホレイショーが「わけが分からない」と言ったことから、ハムレット自身が言ったセリフです。
ホレイショーにとっては、純粋な感情を言葉にしただけであったのに対し、
ハムレットにとっては、今後起きるであろう出来事を想定した含みのある言動だったので、
そういった、場を支配しているようなハムレットは、奇妙でありながらもクールでカッコイイキャラクターだと感じられました。
「この世の関節がはずれてしまった。ああ、何の因果だ。それを正すために生まれてきたのか。」
「ハムレット」第一幕第五場より
これは、とても有名なセリフらしいですね。(絶園のテンペストで初めて知りました…)
絶園のテンペストで、初めてセリフを聞いたときは、理解できなかったですが、
「ハムレット」を読んでみると理解ができました。
このセリフの意味を僕の理解で要約してみます。
まず、このセリフが言われた状況ですが、
ハムレットは先代の王の息子であり、当時の国王はハムレットの叔父である人物です。
そんな国家の基礎とも呼べる王家血筋の中で、複数の不正がありました。
それは、実母の叔父への不倫や、国王による先代の王の殺害。
国王はそれを自らの陰謀のために、隠蔽し、国民にあらぬ嘘を信じさせました。
そんな状況に対して言われたセリフである「この世の関節がはずれてしまった」。
これは、「この世」をハムレットが生きる国を指し、
その国の基礎であり重要な要素である王家が、
自らの不正を正すことなく、民に隠してしまったが、
民は嘘を知るすべもないため、不正は公にならず、
普通に日常が送られている現状に嘆いた言葉です。
そして、その真実をハムレットに知らせたのは被害者である実の父(の亡霊)。
さらに、ハムレットは先代の王によって誕生した命です。
そこで「全てのことには、わけがある」と考えれば、
ハムレットは、先代の王を殺害した国王への復讐のために、生まれた。
と考えることができます。
よって、
「この世の関節がはずれてしまった。
ああ、何の因果だ。
それを正すために生まれてきたのか。」
まとめ
アニメ・映画、ライトノベルにしか触れたことがなかった人が、劇作家であるシェイクスピアの作品「ハムレット」を読んでみた、という記事でした。
ライトノベルでしか読み物に触れていなかった分、「ハムレット」は僕にとって衝撃で、
文章1つ1つに、様々な解釈を読み手に与えることのできる作品であることを身をもって知り、
読む以前よりも興味が強くなりました。
また、ハムレットのセリフがとてもかっこよくて、その意味でも好きになり、興味が湧く作品だと感じられました。
今後はまず、シェイクスピアの「テンペスト」など、他の作品にも触れていき、
それをきっかけに様々な文学作品などに触れていけたらと思っています。
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